2013年6月30日日曜日

「子どもの自発性を呼び覚まそう 〜フィンランドと日本の事例から」

少し前ですが・・・
東京で自由学園主催の講演を聴いてきました。
最近、その講演会で聴いたフィンランドの教育について、
色々な場で、ちょこちょこと紹介させていただいていますので、
講演会の内容の一部を報告をさせていただきます。

九州大学の増田健太郎教授が、
ホームステイや学校での授業を通して見たフィンランドの教育について、
日本と比較しながら語られました。

学力の高さで注目されているフィンランドの教育ですが、
元々は日本の教育制度を参考にしていたそうです。
が、1994年からは、小学校と中学校を統合した「統合学校」ができ、
また、17、8人の少人数学級で、担任、副担任、ボランティアが、子どもたちの指導にあたっているそうで、
日本とは教育環境が大きく違ってきています。
子どもたちは、大学生になっても好奇心が旺盛で、活発に意見が飛び交うそうで、
色々な考え方を引き出す授業になっているとのことでした。

教員は、放課はお菓子を食べながら、ソファのある部屋で会話を交わし、
夏には2ヶ月のバカンスがあり、
と、余裕をもつことで、情報交換をしたり、自己研鑽をしたりして、
子どもたちの発想を引き出すための栄養を常に補充している様子でした。
日本の、忙しさに追われている先生方とは大違い!

また、これらの背景としては、ワークライフバランスがしっかりしていることも関係していて、
家族の会話が多いこと、
本をよく読むこと、
子どもが小さい時には、絵本を読むのはお父さんの仕事で、
休日は、家族でキャンプに行ったりしています。
しかし、子どもは18歳になったら家を出て自立するのが一般的で、
自立させるためにも、家族から学ぶ時間が大切なようです。

ほんの一部分を知っただけですが、
フィンランドの教育、興味深いです。