2019年11月27日水曜日

フィンランド・デンマーク報告② ~フィンランドおよびデンマーク大使館・フード・ネイション

ようやくながら先日の報告の続きです。


フィンランド大使館では、日本で話題になっているMaaS(Mobility as a Serviceの略 移動のためのサービス提供が一元化されたシステム)について、へルシンキがその先進地域となっていることを始め、日本との関係などについて伺いました。
MaaSについては、公共交通関係の情報はもともと一元化されていて、そこにさらにタクシーの乗り合いやスクールバスなどあらゆる交通手段を活用できるようシステム化を進めているようです。
しかしウーバーなども入ってきて、必ずしもMaaSのシステムだけが突出している訳ではないようです。
現地に行くと、国内にいるのとは違う判断を得ることができると感じました。

また、フィンランドの失業率6.8%と、日本に比べて高いのですが、自分磨きのための離職も失業に入れるとのことであり、兵役もあることから、一斉の就職活動もないなどの日本との違いを認識しました。

そして、フィンランドのたくさんの湖を機内から見ながら、デンマークに。

農業の国、デンマークでは、まず「フード・ネイション」という農業に関して官民連携を進めるための一つの拠点で調査をしました。
デンマークは食料自給率300%です!
さまざまな組織の連携のもど、SDGsを意識しながらの取り組みが進められていました。

そして、デンマークでも大使館に。
日本とデンマークの関係、デンマークの産業、そしてエネルギー政策やデジタル化政策などを伺いました。
キャッシュレス社会については、犯罪防止、マネーロンダリング対策、消費者の利便性という観点で進んでいるようです。

日本ではあまりキャッシュカードを使いませんが、お店はもとより、自販機、タクシーなどでもキャッシュカードを使ってきました。確かに便利かもと思いましたが、やはりキャッシュカードの安全性に関しては心配です。










2019年11月12日火曜日

フィンランド・デンマーク調査報告① ~「ムーミン・ワールド」とネウボラや小学校へ

県議会からの派遣でフィンランドとデンマークに調査に行かせていただきました。









まずジブリパークの参考にするための「ムーミン・ワールド」へ。ちょうどムーミンが冬眠に入り、閉園したタイミングでしたが、コンセプトや小さい子どもたち対象の施設としての配慮などを伺いました。
次には、フィンランドでは妊娠から小学校入学までをサポートする「ネウボラ」という制度がありますが、そのトゥルク市の「ネウボラ」を訪問しました。

トゥルク市では、新しいタイプとして、ネウボラと保育園、学校が一つの施設として併設されている包括支援センターを設置しました。


ネウボラとは、妊娠期から一人のネウボラナースがその家族に寄り添っていくシステムです。
児童虐待が決してない訳ではありませんが、あるデータでは、ネウボラができてから虐待は激減しています。










クロスカリキュラムを進めているナンタリ市の小学校も調査に伺いました。
ひとクラスは30人以下。さらにクラスを二つに分けて少人数授業をしていました。意見をもって実験し、事象を確認していく「空気」の授業や、タブレットを活用している授業、ものづくりの伝統を守る技術家庭の授業など、少人数ならではの充実した授業が行われていました。
また、放課時間には、ジブリ作品は子どもたちと共通の話題で楽しんだり、ジャンケン遊んだりして、どの国の子どもも色んなことに興味深々で可愛いなあと思いました。
私としては、子どもの取り組みに関してネウボラや小学校で話を聞くことができたのは、大変に有意義でした。
すぐに同じような充実した環境を作ることはできなくても、考え方を様々な場面で伝えていきたいと考えています。












この他の調査事項についても、また順次HPで報告したいと思っています。

調査団としても、今回の視察の成果をまとめていきます。