2010年1月16日土曜日

国際生物多様性年 2010年を迎えて

今年2010年は、県が愛知万博後の中長期の地域づくりの目標を定めた「新しい政策の指針」の中間年、マイルストーン(一里塚)の年にあたります。

世界同時不況の影響により、国際的な飛躍を狙った「指針前半期」の目標から大きく方向転換を図らざるをえない状況の中、今年策定される「指針後半期」の基本課題は「安心・安全」「希望」などの言葉がキーワードになってきます。地に足のついた県政運営が求められますが、今年開催される「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」や国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2010」などでは、愛知県を挙げて盛り上がれることを期待したいと思います。

さて、昨年行われたCOP10開催1年前記念行事「生物多様性フォーラム」では、長年の試行錯誤の末、無農薬・無肥料でリンゴを作ることに成功した木村明則さんの講演がありました。自然界は素晴らしい循環力やバランス力の中で、それぞれの生物が命をつなぐための密な活動をしている。人間はそうした自然の営みに対し、感謝し、お手伝いするだけと気づいたことによって、木村さんは自然の力がいっぱいつまった甘いリンゴを実らせることができたのでした。

国連が定めた国際生物多様性年の今年、COP10を一つの契機として、命のつながりを大切にする愛知県となるよう私自身も頑張ってまいります。