2019年12月10日火曜日

フィンランド・デンマーク報告③ ~デンマークのエネルギー政策・高齢者福祉・酪農

明日、福祉医療委員会で、フィンランドの「ネウボラ」調査をもとに、愛知県の「子育て世帯包括支援センター」などについて質問するのを前に、ようやく欧州調査のまとめの最終回です。

デンマークのエネルギー政策については、「ステイト オブ グリーン」で現在エネルギー自給率が85%になっているデンマークの現状について説明を受けたのち、風力発電の現場を見に行きました。
幾機もの風力発電機が海岸に並び、圧巻でした。
日本では、洋上風力発電への壁は高いのが現状です。



高齢者福祉については「ドローニング インクリッズ イエム」という介護付住宅を視察しました。

北欧は高齢者福祉についても力が入れられていますが、デンマークでは、年金などから受け取る金額から施設の費用を引いても、手元にある程度、自分で使えるお金が残るような制度になっていました。
居室は充実し、また集まって食事をする部屋もあり、素敵な集合住宅になっていました。また残存能力を生かすことを大切にされており、高齢者にとって、世界一幸せな国であることが納得できる環境でした。

欧州調査の最後は、「デニッシュクラウン」という畜産業の協同組合から発足した会社でした。
各農家で育てられた豚を集め、肉として出荷する工程も見ることができました。
愛知県では豚コレラで甚大な被害を被っています。

アフリカ豚コレラに感染している国も増えてきている中、厳重な体制で品質管理がされていました。


自分としては得るものが大きかった欧州調査でしたが、これを県政の発展につながるように、地道に取り組んでいきたいと考えています。

調査団のまとめ作成にも時間がかかっていますが、報告書完成の暁には、報告いたします。