2011年11月6日日曜日

県外調査 青森編

11月2日~4日は、民主党県議団の同じ委員会のメンバー、安藤議員、稲垣議員とともに青森へ個別の委員会調査に出向きました。

調査の観点は、県営空港、エネルギー施策、自然保護、温暖化防止の四つについてです。

県営の名古屋空港から、昨年就航したフジドリームエアライン(FDA)で空路青森へ。
青森までは75分。
5色ある機体のうち、オレンジ色の可愛い飛行機で快適に青森に着きました。
ただ一日一便しかなく、青森県の方は、なんとか2便に増やし利用客を増やしたいと言ってみえました。
そのために青森のPR活動を愛知県でも行っているという説明を受けましたが、そうした活動に触れた記憶がありません。
実際に利用すると便利さが分かります。
愛知県営空港の振興のためにも、このブログを読んでくださった皆さんが、豊かな自然の青森に愛知県から出向いてくださることをお願いしたいと思います。

県庁では「青森県エネルギー産業振興戦略」についての説明を受けました。
青森県のもつエネルギーのポテンシャルを調査し、それに基づいてエネルギー施策を産業振興にがっちり結びつけようとするプロジェクトが進められていました。
地場の方の力、収入に結び付くよう、愛知県と比較すると部局横断的な施策となっていて、県の職員の方が生き生きとお話くださったことが印象的でした。
部局に縛られた施策より、ダイナミックに考える方がやっぱり面白いでしょうし、県民の方への還元力は強いと思いました。
せっかくのエネルギー施策なら、しっかりと県民の方が儲かるようにもしていかないと。

白神山地ビジターセンターでは、白神山地についての説明、ビジターセンターの概要、青森県の白神山地に対する考え方などを伺ったのち、実際に世界自然遺産にも足を踏み入れてきました。
紅葉は終わりかけて、木々の葉っぱが落ちている分、山の稜線がはっきりと見えて冬前ならではの白神山地を見ることができました。
春の景色、秋の実りなどの説明、実際の山の水のおいしさとともに、縄文時代から近年の前までの人と自然の付き合い方について現地で伺うと説得力があります。
すでに白神山地のように広大な自然林はない愛知県ですが、今ある自然をいかに守っていくのか。
一度壊してしまったら、元には戻せないという館長さんの言葉と、自然林だからと言って全く人が入れないようにするもの違うのではないかという副館長さんの言葉がそれぞれに、人と自然の付き合い方を示してくださいました。

最後は青森市役所で、平成23年3月に策定した地球温暖化対策実行計画についての説明を受けました。
今年はリンゴの出来が良くないそうですが、
地球温暖化によるリンゴ栽培への影響などを示して意識の向上に努めてみえました。
このまま地球温暖化が進むと2060年には、本州でのリンゴ栽培適地は東北の中でも高い山の部分だけとなり、適地は北海道になってしまうことが示されていました。
青森市では、長期目標年の2050年には、80%減の240万tのCO2削減をめざす計画となっています。住民の方に近い分、きめ細かな施策を展開していかれることでしょう。
愛知県も今年度中に「あいち地球温暖化防止戦略」を策定することとなっています。
よい施策を学び合いながら、愛知県の計画も実効性のあるものにしていくことが必要です。

青森県での調査にご協力いただきました皆さま、本当にありがとうございました。
調査したことを自分自身の活動や愛知県の施策に生かせるように取り組みを進めていきます。