2011年7月31日日曜日

3府県2政令市 知事市長会議 

今日は「3府県2政令市 知事市長会議 ~日本のかたちを変える!~」に出席してきました。
宮脇北海道大学教授の講演の後、3府県2政令市からの考えが示された会議で、会議資料のタイトルはそれぞれ次のようです。

篠田新潟市長:「新潟州構想について」
橋下大阪府知事:「それぞれの大都市にふさわしい自治体構造へ~国のかたちの再構築~」
愛知県知事と名古屋市長:「世界と闘える愛知・名古屋づくり~“中京都”の創設」

そして、最後には「『大都市の自立と自治』愛知宣言」が出されていました。

新潟も大阪も愛知・名古屋もそれぞれ実態は全く違っています。
しかし、それぞれの地域性を活かし、グローバル化した世界の中で生き残っていかなくてはならない。
にもかかわらず、国の一律の制度の中で、実態にあった動きがとれない。
だから、制度を変えていこう、というのが宣言の方向だと思います。

新潟市長・県知事(豪雨で急きょ会議には欠席)からは、新潟はロシア、中国が対岸にあるという地の利を活かすことが必要。だから新潟県と、政令市の新潟市を合併させ、新潟市以外の地域とも連動して産業を活性化していきたいのだという具体的な絵が語られました。

大阪府知事からは、狭い中で大きくなりすぎた大阪市と、それ以外の大阪府の地域が分断していしまっている。経済圏域としてバラバラなエンジンになってしまっている非効率を改善し、大阪にあった大都市制度を作っていきたい。だから国の制度としての政令市制度を変えていくことが必要なんだと、大阪に根差した思いが語られました。

愛知県・名古屋については、減税と独立…で世界と闘える中京都を作るのだ、というお話で…、独立して国税を巻き上げられず、減税すれば世界と闘えることになる。しかしそのためには今までのような役人と議員とOBがいなくなることが必要なのだ…、ということで…、現在の愛知・名古屋の実態に即し、課題を克服するための中京都の「形」が、結局、私には見えてきませんでした。
今日、参加すれば少しは見えてくるのかなと思っていたのですが、残念です。

しかし大都市制度という大きな課題がある中での地域主権を推進するべく、私たちも地域主権の旗を振り続けなければなりません。